画像生成AI技術は近年、驚異的な進化を遂げています。
その中でも特に注目されているのが、Stable Diffusion、Midjourney、Adobe Firefly、Canva AI、そしてDALL-E3などのツールです。
これらのAIはそれぞれ独自の特徴を持ち、ユーザーのニーズに合わせた多様な機能を提供しています。
Stable Diffusion
概要
Stable DiffusionはイギリスのAIベンチャー、Stability AIによって開発された無料のオープンソース画像生成AIです。
GPUを搭載したPCやGoogle Colaboratoryを使用することで、高品質な画像を生成することが可能です。
オープンソースであるため、幅広い改変や商用利用が可能な点も魅力の一つです。
ただし、構築ノウハウが必要になってきます。
Google Colaboratoryの利用
Google Colaboratory、通称Google Colabは、Pythonの実行環境を提供するクラウドサービスです。
無料版では使用制限がかかっているため、有料版のより高性能なGPUや追加のメモリへ移行を考慮する必要があります。
また、最長12時間で自動的にリセットがかかってしまいます。
- Pay As You Go
- 購入した分だけの利用になる
- 1,072円か5,243円のどちらかを購入
- Colab Pro
- 月1,072円
- GPUが高性能
- メモリを多く使える
- 長時間使用できる
- Colab Pro+
- 月5,243円
- GPUが超高性能
- メモリをさらに多く使える
- 長時間使用できる
- バックグラウンド実行
- Colab Enterprise
- 従量課金性
- CPU、メモリ、ディスクのスペックごとに1時間でいくらという計算になる
- 企業向け
Midjourney
Midjourneyは、Discordを通じて操作を行うハイクオリティな画像生成AIサービスです。
ユーザーはキーワードや文章を入力し、それに基づいて画像を生成します。
ベーシックプランからメガプランまで、用途に応じて選べる料金プランが用意されており、商用利用も可能です。
サービス内のクレジットが200割り当てられ、使い切ったら追加で購入を行う必要があります。
※以前は企業の商用利用についてはコーポレートプランが必要でしたが、現在サブスクリプションのページからの記載が無くなり、年間総収入が100万米ドルを超える企業の場合は「Pro Plan」への加入が必須とされています。その他個人については、有料プランであれば権利が付与されます。
- ベーシックプラン
- 月10ドル
- 最大200枚まで画像生成可能
- スタンダードプラン
- 月30ドル
- 画像生成が無制限
- プロプラン
- 月60ドル
- Fastモードで生成できる画像が増えるだけでなく、プロンプトを非公開にできる
- メガプラン
- 月120ドル
- FastGPUタイムがプロプランの倍の時間で利用できる
Adobe Firefly
Adobeによる画像生成AI「Adobe Firefly」は、特に商業用途に適しています。
Adobe Stockや著作権の消滅した公共のドメインのコンテンツをトレーニングデータに使用しているため、生成された画像は安心して使用できます。
また、Creative Cloudと連携しているため、他のAdobe製品との統合がスムーズです。
- 無料
- 月25生成クレジット利用可能
- 画像にAdobe Fireflyのラベルが付く
- クレジット上限に達すると、その月は利用できない
- Fireflyプレミアムプラン
- 月680円
- 毎月100生成クレジット利用可能
- Adobe Fonts利用可能
- 生成画像に透かしが入らない
- クレジット上限に達しても生成速度は遅くなるが利用可能
Adobe Fireflyはその他Adobe製品でも利用可能
- Creative Cloudコンプリートプラン(法人)
- 月10,780円
- 月1000生成クレジット
- Creative Cloud 単体プラン(法人)
- 月5,080円
- 月500生成クレジット
- Adobe Expressプレミアムプラン
- 月1,180円
- 月250生成クレジット
Canva AI (Magic Media)
Canva内で利用できるMagic Mediaは、Stable Diffusionベースの画像生成機能を提供します。
日本では1日に最大100枚の画像生成が可能で、商用利用も許可されています。
ただし、1度に4枚生成されるため、25回の制限となり、制限解除は作成してから24時間と長めです。
プロンプトとしてネガティブプロンプト(AIが作る画像に入れて欲しくない要素)が使用できません。
- Canva Pro
- 月1,180円
Canvaで許可されていない使い方
- Canvaの素材を無加工の状態で、販売、再配布、クレジットの取得を行う
- Canvaで作成したデザインを使って商標登録をする
- Canvaの素材ををストックフォトサービスなどのサイトで販売する
※画像生成AIを使った場合の著作権については利用規約に従う限りユーザー帰属されるが画像に対して独占的な権利を持っていることを意味していません。
DALL-E3
DALL-E3は、自然言語を理解し、それに基づいて画像を生成するAIです。
多言語に対応しており、日本語でも高度な画像生成が可能です。
これにより、より直感的に、かつ高品質な画像を生成することが可能になりました。
個人向けのChatGPT Plusプランや、法人向けのEnterpriseプランなどが提供されています。
- ChatGPT Plus(個人向け)
- 月20ドル
- 作成指示で生成されるのは2枚
- 商用利用可能
- Enterprise (法人向け)
- 料金は直接OpenAI社に直接問い合わせる必要がある
- チーム内でGPT’sも利用可能
- Image Creator(Bingの追加機能)
- Microsoftの検索エンジンBingの追加機能
- 料金は無料で利用可能
- サイズは正方形のみ対応
- すぐに利用制限になりやすい
- 商用利用不可
まとめ
画像生成AIは、広告、メディア、教育など様々な分野で活用されています。
それぞれのプラットフォームには独自の特徴があり、用途に応じて選ぶことが重要です。
AIの進化に伴い、これらのツールも日々進化を続けており、今後さらに多様な機能が追加されることが期待されます。
これらのツールを活用することで、あなたのクリエイティブなビジョンを形にすることが可能になります。
各ツールの詳細は、公式サイトや関連記事でさらに調べてみてください。
どのツールもそれぞれに魅力があり、あなたのプロジェクトに革新をもたらすかもしれません。